ヘルシンキのコーヒー事情
コーヒーの価格が世界的に高騰しているという報道を目にした。
世界第二位の生産国、コロンビアでの長雨による収穫量の減少、
需要逼迫による品薄の懸念などが原因のようだ。
コーヒーに目がない僕にとっては残念なニュースだが、
それ以上にフィンランドの友人たちは、このニュースを嘆いているに違いない。
なにしろフィンランドは、一人当たりのコーヒー消費量が世界一の国。
初めてヘルシンキを訪れた時、街のいたるところにカフェがあって驚いた。
夏はオープンテラスで、冬はお洒落なインテリアに囲まれながら暖かな店内で、
コーヒーを楽しんでいる地元の人を多く見かけた。
1日に6~8杯飲むというから、彼らにとってコーヒーの値上がりは切実な問題だ。
実は、フィンランドでは、コーヒーがとても重要なコミュニケーションツールになっている。
相談事があるとき、少し会話を楽しみたいとき、「ちょっとコーヒーでも」が決まり文句。
シャイな人が多いとされるフィンランド人だが、そんな彼らもコーヒーを飲みながらだと、
リラックスして、いつもより話がはずむのを実感する。
日本での、お酒を楽しみながらの「飲みニケーション」に似た感覚かもしれない。
特にヘルシンキ市民に愛されているのが、北欧でメジャーなコーヒーブランドのチェーン店「ロバーツコーヒー」。
どこにでもあり、お洒落なのに気軽に入れる雰囲気は、日本での「スターバックス」のような存在だ。
コーヒー通のフィンランド人に愛されているのだから、その品質は折り紙つき。味も良いが、何より香りが素晴らしい。
僕はフィンランドに行くと、必ずここを訪れてコーヒーを楽しみ、豆を買って帰国するのが習慣になっている。
僕と妻は、「ロバーツコーヒ-」の大ファンなのだ。
今度、妻を誘って、ヨーロッパのカフェを巡る旅に出ようかと考えている。
フィンエアーなら、ヘルシンキを経由してヨーロッパ50都市以上に赴くことができる。
しかも、そのうち、33都市には最短最速で到着できるのだ。
エスプレッソで有名なイタリア、ポルトガル、スペインをはじめ、
「実はコーヒー消費大国」であるドイツ、カフェオレの発祥地であるフランス。
ヨーロッパ各国を回り、その土地で飲まれているコーヒーを楽しむ至福の時。
想像しただけで、なんとも贅沢だ。
ヘルシンキ、「クリスマス マーケット」
早めに冬の休暇を取った僕は、妻と共にフィンランドにいる。
たったいま、ヘルシンキの「クリスマス マーケット」を堪能し、
ホテルに戻ってきたところだ。
ヘルシンキでは、11月後半から街の至る所で
「クリスマス マーケット」が開かれている。
甲乙つけ難いほど、お気に入りのマーケットばかりだが、
中でも僕のお薦めといえば、やはり「エスプラナーディ公園のマーケット」だろうか。
100以上の屋台が出店するヘルシンキ最大のマーケットで、
街の中心部からも近く、クリスマスの飾りや彩色豊かなキャンドル、雑貨や土産も多く売られているので、
ヘルシンキのクリスマスを初めて経験する人には、特にお薦めしたい。
また、街の中心部にあたる「ストックマン デパート」付近のマーケットも、地元の人たちには人気だ。
ここでは、クリスマスグッズ以外にもニット製品や陶器といった、実用的な商品が多く取り扱われていることで有名。
他にも、少し場所を変えるだけで、「伝統的な手芸品が中心のマーケット」、「美術学生の作品を販売するマーケット」など、
無数のマーケットを覗くことが出来る。これがヘルシンキにおける「クリスマス マーケット」の
醍醐味といっても過言ではないだろう。
僕と妻も、つい先程まで、マーケットを行き交う人々の笑顔とイルミネーションを眺めながら、
甘酸っぱい「グロッギ」を頂き、体を温めていた。
グロッギとは、シナモンやショウガなどが入った、この時期によく飲まれるホットワインのこと。
降り積もる雪にイルミネーションが映えるヘルシンキの街を散策し、
ちょっと疲れたら、お気に入りの屋台でグロッギを愉しみ、体を癒す。この一連の流れが、小さな幸せを感じさせてくれる。
年末はスペインのマドリードに立ち寄るつもりだ。
効率的に、最短最速でヨーロッパの街々に僕らを導いてくれるフィンエアー。
慌ただしい年末の予定も、いまはフィンエアーのおかげで本当に立てやすくなった。
今年一年の感謝を込めて、今宵は再びグロッギで、妻とフィンエアーに乾杯しよう。
ヘルシンキ、「バルティックニシン フェア」
260年以上前から続いている伝統的なイベントがヘルシンキにある。
「バルティックニシン フェア」。
コンサートやダンス、バルト海で捕れた新鮮なニシンを使った料理が楽しめる。
水温の下がる9月下旬から美味しくなる「バルティックニシン」。
フィンランドでは、ニシンを保存用に加工し、冬を迎える習慣があり、
「バルティックニシン フェア」は、冬の訪れを告げる風物詩といえる。
今年は、10月3日から9日が会期で、会場は例年通りの「マーケット広場」。
生で食べるニシンはもちろん、燻製、塩漬け、酢漬け、フライやスープ等の「脂が豊富に乗ったニシン料理」が味わえる。
とりわけ僕のお薦めは、フィンランドの伝統料理でもある酢漬け。
味付けも、「プレーン」、「マスタード風味」、「トマト味」、「各種ハーブ味」と、様々な種類があり、
日本人の舌に合う味付けも僕を虜にした所以だろう。
昨年訪れた際には、妻と二人で多くの酢漬けを買い込んでしまった。
ホテルの部屋で白ワインと一緒に頂いたのだが、ほどよい酸味が口にふわっと広がり、なかなか箸を置くことが出来なかった。
恐らく日本酒との相性も抜群なのではないだろうか。
極めつけは、漁師秘伝のレシピで作られた、様々な「ニシン料理」。コレが堪らなく旨い。
まさに「今だけ」「ここだけ」の味……贅沢だ。
昨年の写真を見返していたら、あの味が口中に広がってきた。
「ヘルシンキで、新鮮なバルティックニシンを食す」。
それだけを理由に、フィンランドに行きたくなってしまう。
「最短最速」のフィンエアーを知っているが故に、行こうと思えば行けなくもないところが、全くもって悩ましい。
ヘルシンキ国際映画祭
モントリオールでは今週、「日本人女優が、最優秀女優賞を受賞」という快挙が達成された。
遠く離れたカナダでの国際映画祭受賞報道に、同じ日本人として本当に誇らしい限りだ。
映画祭といえば、欧州でも多くの国際映画祭が催されている。
「カンヌ国際映画祭」、「ヴェネチア国際映画祭」、「ベルリン国際映画祭」等。
過去に多くの日本人が表彰を受けていて、
誰もが一度は耳にしたことがある映画祭ばかりだと思う。
では、フィンランドでも国際映画祭が開かれているのは知っているだろうか?
ヘルシンキでは、冬が訪れる前に「ヘルシンキ国際映画祭」が催される。
今年で23回目を迎える映画祭で、昨年は僕も、妻と一緒に足を運んだ。
「ヘルシンキ国際映画祭」の特徴は一風変わっていて、
カンヌやヴェネチアのような熾烈なグランプリ争いをする映画祭とは異なり、
純粋に映画を楽しみながら鑑賞するスタイルが、定着している。
気に入った映画を決め、約8ユーロのチケット代を払い、上映作品を楽しむ。
街全体が映画を心から楽しむ雰囲気で満たされていて、国際的な映画祭にも関わらず、
大きな笑いや拍手などが巻き起こるのが特徴と言えるかもしれない。
「ヘルシンキ国際映画祭」には、世界各国から多くの映画作品が集結する。
今年は約130作品が上映される予定。
日本映画では、過去に「北野武監督の作品」や『かもめ食堂』など多くの作品が招待されているが、
特に近年最も人気があるのは「アニメ映画」だ。
昨年は、ジブリの『崖の上のポニョ』や細井守監督の『時をかける少女』が上映され、大変好評だった。
今年も、ジブリ作品、細井守監督作品は共に上映されることが決まっている。
また、『ヱヴァンゲリヲン2 . 0』も招待されているらしい。
フィンランドでヱヴァンゲリヲンとは・・・。不思議な組み合わせだが、それだけ日本アニメが海外で認知されているということだろう。
ヘルシンキは、なんといっても日本から一番近いヨーロッパの都市。
日本映画のみならず、日本が誇る現代文化「アニメ」にも、理解が深い都市であることは間違いないだろう。
フィンランドという国、そしてフィンランドの人に、さらに親近感を抱いてしまう。
今年は、9月16日から26日まで開催される。
時間を有効に使える最短最速のフィンエアーで、9月の祝日に駆けつけるのも手だろう。
今年も一緒に「ヘルシンキ国際映画祭」を鑑賞できないものか、
僕も今夜、妻に相談しようと思う。
芸術の夏、「The Night of the Arts」
日本では、いま、多くの夏イベントが開催されている。
花火大会が全国各地で開催され、東北三大祭りの一つ「青森ねぶた祭り」も今の時期。
近年では、野外でのロックフェスティバルも開かれている。
さて、「ヘルシンキ フェスティバル」はご存知だろうか?
昨年僕が体験した、フィンランド、ヘルシンキの夏イベントを、今日は紹介したい。
8月下旬から9月初頭にかけて開かれるフィンランド最大の祭典、
「ヘルシンキ フェスティバル」。
歴史は古く、40年以上前から続くイベントで、街全体が様々な芸術に包まれる。
2年前は「アイスランドの歌姫ビョーク」の野外コンサートも実施された。
期間中は、「音楽イベント」、「ダンス」、「演劇」、「アート」、「シネマ」など、様々なジャンルの催しが行われている。
その中でも8月最後の金曜日に開かれる「The Night of the Arts」は特別。
この日に限っては、街全体が芸術の夜に包まれる。
街の中心にあるエスプラナーディ通りで、路上パフォーマーが演技を披露したり、
古本屋の店主が、店内でギターを片手に自慢の一曲を弾き語りする。
昨年は風船パレードも圧巻だった。海洋生物をテーマとした、10メートルを超える巨大な風船群は迫力だ。
独創的な演出には舌を巻いたものだ。
催しによって違いはあるが、夜通しで市民が思い思いの芸術に酔いしれていた様は、
今でも忘れられない。
今年のフェスティバルは8月20日から9月5日まで、「The Night of the Arts」は8月27日になる。
期間中にヨーロッパへ渡航する場合は、ぜひともヘルシンキに立ち寄ってみてほしい。
『芸術の夜』という新しい視点を発見することができるだろう。
しかしフィンランドは話題に事欠かない。
季節を変えて色々な事を紹介できる、愛すべき国である。
ノルディック・ウォーキングを楽しむ
夏のヘルシンキでは、一風変わったウォーキングを楽しんでほしい。
ヘルシンキに住む友人が教えてくれた、手軽に街中で出来るスポーツ。
スキーストックに似たポールを両手に持ち、地面を強く押し出して、大きく歩く。
フィンランドの国民的スポーツのひとつ、「ノルディック・ウォーキング」を今回は紹介したい。
クロスカントリー選手の夏季トレーニングから生まれた、このウォーキングスタイル。
老若男女が気軽に楽しめるスポーツとして、世界中に普及している。
フィンランドの成人、5人中1人が週に1度はノルディック・ウォーキングをするほど、メジャーなスポーツ。
ノルディック・ウォーキングには、僕も個人的だが「こだわり」を持っている。
ヘルシンキのトーロ湾沿いを、下半身だけでなく腕や上半身の筋肉を使って歩く。
体全体に酸素がより染み渡り、実にこれが気持ち良い。
たった10分ほどでエクササイズ効果が実感でき、このところ運動不足気味の僕には心地よい気分転換といえる。
フィンエアーでヨーロッパに行くならば、ヘルシンキに立ち寄り、ぜひともノルディック・ウォーキングを体験してみてほしい。
フィンランド人が好んでこのウォーキングをする理由が実感できることだろう。
ちなみにフィンエアーは、ヘルシンキでの途中降機が無料。
一度の旅で2都市も楽しめるとは、やはりフィンエアーは心憎い。
これは試してみる価値があるだろう。
クルージングで、ヘルシンキの新たな魅力を堪能
夏が近づくと、彼女にまた会いたくなる。
思い出すたび、美しい情景が蘇る。
今回は、夏だからこその、ヘルシンキの楽しみ方を紹介したい。
「彼女」といっても実は人間ではない。
「バルト海の乙女」。
緑豊かな森と、バルト海の美しい海岸線を誇るヘルシンキは、
このように称されている。
夏にヘルシンキを訪れることができるのなら、僕は湾内クルージングをお勧めしたい。
夏期限定でマーケット広場から出航する船に乗り、
海上から見るヘルシンキは、森の緑と青い海によって色彩的な調和が生まれ、
街が持つ潜在的な美しさが、より輝きを増す。
出航すると、小さな島々に点在するサマーハウスや、格式あるヨットクラブが視界に入る。
約15分で見えてくるユネスコ世界遺産、「スオメンリンナ要塞」は、まさに圧巻だ。
6つの島から成るこの要塞。船上だからこそのスケール感を肌で感じることができる。
上陸して散策するのも良いが、クルージングは格別だ。あっという間に海上の1時間30分が過ぎてしまうことだろう。
港に戻ると何故か哀愁を感じてしまうのは、彼女との別れが辛いから、だろうか。
日本-ヘルシンキを、フィンエアーは約9時間30分で結んでいる。
10時間を切る。やはり驚きの事実だ。何度経験しても、そう思う。
今年の夏も、海上から彼女を眺められると良いのだが。
「バルト海の乙女」は、今年も素敵な笑顔を見せてくれるに違いない。
ヘルシンキ“エスプラナーディ通り”
新緑に包まれる5月のヘルシンキ。
僕のお勧めスポットを紹介しよう。ヘルシンキ随一の
ショッピングエリア“エスプラナーディ通り”だ。
エスプラナーディ公園に沿って、ストックマンデパートから
マーケット広場まで東西に伸びる通りには、
イッタラ、マリメッコ、アーリッカ、アルテックなど、
フィンランドを代表する高級ブランドショップや
レストランなどが建ち並ぶ。
ショッピングはもちろんだが、僕が好きなエスプラナーディ通りの楽しみ方はちょっと違う。
ミュージシャンの演奏や大道芸人のパフォーマンスを眺めながらお気に入りのカフェで、ひと休みすることだ。
こうして異国の街並みで美味しいコーヒーを片手に、そこに住む人々の何気ない日常風景を眺め続ける。
僕にとって幸せのひとときである。
最後に、コーヒーに関するこぼれ話を一つ。フィンランド人は世界でも一、ニを争うコーヒー好き。
一人当たりの消費量は日本の3倍以上にもなる。そんなフィンランドに敬意を表して、コーヒーで乾杯。
フィンランド人が一番陽気になる日
春の訪れを告げるフィンランドのイベント、
それが5月1日のVappuだ。
北欧では古くからこのお祭りで春の訪れを祝う。
ヘルシンキの街中では風船やお面を売るお店が軒を連ね、
学生帽をかぶった学生たちが街にくりだして、
シャンパンを片手に大騒ぎをする。
普段は物静かなフィンランド人の
意外な一面が楽しめる一日だ。
今年はちょうどヨーロッパ出張とも重なる。
イタリアからの帰りにヘルシンキへ立ち寄り、
私も春の訪れをお祝いするとしよう。
ヘルシンキと『かもめ食堂』
日本初のオールフィンランドロケで話題を呼んだ、
2006年公開の日本映画・『かもめ食堂』。
映画がヒットして以降、ロケ地をひと目見たいと
ヘルシンキを訪れる日本人女性客が増えている。
小林聡美さん演じる主人公が営む「かもめ食堂」のシーンは、
ヘルシンキ市内の「Kahvila Suomi」というカフェで撮影された。
映画では日本食レストランの設定だったが、
実際にはサーモンスープや白身魚のフライなど、
フィンランドの家庭料理が手頃な価格で食べられるお店だ。
料理もお勧めだが、地元の人たちの会話を耳にしながら
ゆったりとコーヒーを飲むのもいい。私の好きなひとときだ。
